目視外観検査の環境改善で、生産効率の好循環化を実現
株式会社LIXIL様
株式会社LIXIL様では、顧客のニーズに合わせた
豊富なバリエーションのサッシを製造しています。
「品質の高い製品を市場へ届ける」を継続していくために、
目視外観検査の環境改善に取り組まれた事例を、
シーシーエスの提案内容とあわせてご紹介します。
- 目的
- 多種あるアルミサッシの、不良箇所の検出率向上
- 課題
- 従来の検査方法では不良箇所の検出が難しく、理論的な改善方法が分からなかった。
- ご提案
- 人の目で見た際に、高いコントラストで不良箇所を捉えられるライティングの方法と、
現場にあわせた検査専用の照明を選定。
外乱光※を抑える方法やライティングの提案により、安定した目視外観検査の環境を構築。
- 効果・目標
- 検出率向上が実現でき、その効果を他の工程へ展開することで、
全体の生産効率が好循環する流れができている。
今回のノウハウを活かして横展開も検討中。
- ※外乱光:
検査に不要な光のこと
シーシーエスの目視検査改善
当社が現場調査に伺った際、随所に改善の工夫がされていました。
例えば、検出率を上げるために照明を明るくするというのはよく見受けられる手法ですが、
検査対象や環境によってはマイナスに働くことがあります。
株式会社LIXIL様では明るすぎない、良い照明環境でしたが、
さらに改善するため、お客様と相談のうえ以下の2点をご提案しました。
〇検査対象に照射する光の確認と改善提案
高いコントラストで不良個所が見える光の角度を実現するため、
天井付近に設置されていた従来の照明とは別に、新たに検査専用の照明を設置することをご提案。
ハンディタイプの測定器のデータをご覧いただきながら、
光の色味や波長による違いと検査への影響についてご説明しました。
〇検査台上の明るさを調整
不良箇所の検出がしやすく、かつ検査作業者様の目への負担が軽減できる照明環境として、
検査台上の明るさを抑えるご提案をしました。
外乱光を抑え、検査専用の照明のみにすることで、従来より暗い環境での検査になりますが、
最初は暗く感じても徐々に慣れることで、検査作業者様の目への負担を減らすことができ、生産性向上に繋がりました。
検査に影響する外乱光を抑え、専用の照明を設置した様子
株式会社LIXIL
加工課 職長様からのコメント
シーシーエスの目視検査改善コンサルティングを知り、実際に現場で説明を受けたことで、
それまで進めていた改善活動の裏付けを得られ、さらに改善を進めるきっかけになりました。
導入後は検出率の向上に加え、目への負担も低減できているという声もあがっています。
こういった効果を社内で展開することで、結果的に他の工程へも良い影響が出てきており、
より良い検査作業ができるようになってきました。
今回の導入にあたっての試行錯誤は良いノウハウになりましたので、さらに改善活動を進めていきます。
製品紹介
株式会社セコニック 分光式カラーメーターC-800
分光式センサーを搭載したカラーメーター。
照度、色温度、各種の演色評価指数やx.y.色度座標の測定が可能。
カラータッチパネルを採用し、分光グラフ、CRI、TM-30他豊富なグラフ表示が可能。
メモリした測定値をUSB接続したPCにCSV形式で転送できます。フラッシュ光にも対応。
株式会社カネカ OLEDベースライト
輝度の面内均一性が高い拡散光で、
大きなワークの検査に適した照射範囲の広い有機EL照明
「目視検査改善コンサルティング」の紹介
経験豊富なコンサルタントが、お客様のお困りごとをヒアリング後、
現場へお伺いし、検査現場を診断させていただきます。後日、診断報告書を提出します。
ヒアリングからご報告までは無料※です。お気軽にご相談ください。
※ 現場確認は無償対応ですが、訪問の際の交通費をご負担いただきます。
目視検査改善 ご相談フォーム
フォームが表示されるまでしばらくお待ち下さい。
恐れ入りますが、しばらくお待ちいただいてもフォームが表示されない場合は、sales@ccs-inc.co.jpまでお問い合わせください。