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2014.02.21

WEB連載『光と色の話』第25回 人の眼と器械(カメラ)の眼(その2)

WEB連載『光と色の話』第25回 人の眼と器械(カメラ)の眼(その2) が掲載されました!

 前回は、人の眼と器械(カメラ)の眼の構造的・機能的な観点からの類似点と相違点について比較してみました。今回と次回にわたって、もう少し具体的に、人間が視界の明暗を認識する仕組みと、カメラの露出制御を比較してみましょう。

私たち人間は、視界に入ってくる情景を見て、「黒い」とか「白い」というように明るさを無意識のうちに認識しています。
「黒い(暗い)」ということは、眼 に入射する光が非常に弱いために、視細胞を殆ど刺激しない状態であり、また「白い(明るい)」ということは、眼に入射する光が強いために、視細胞( L 、M 、S 錐体)がほぼ同等の強い刺激を受ける状態である、ということができます。

つまり、肉眼の検出器である視細胞が受ける刺激の強さによって明暗を認識してい る、と大雑把には言えそうです。それはそれで間違いではないのですが、実際に私たちが「明るさ」を認識する仕組みは、それほど単純なものではありません。

☆☆ 【第25回】人の眼と器械(カメラ)の眼(その2)はこちらから ☆☆

<「光と色の話」バックナンバー>
第1回「明るさ」とは何か?
第2回「光」は「電磁波」の一種
第3回「可視域」とは?
第4回放射量と測光量(その1)
第5回「放射量と測光量(その2)
第6回「放射量と測光量(その3)
第7回「放射量と測光量(その4)
第8回 照度の性質
第9回 輝度の性質
第10回 反射面における照度と輝度の関係
第11回 『色』って何だろう?(その1)
第12回 『色』って何だろう?(その2)
第13回 草や木の葉はなぜ緑色なの?
第14回 「色」に対する「視覚」特性の要素(その1)
第15回 「色」に対する「視覚」特性の要素(その2)
第16回 混色(その1)
第17回 混色(その2)
第18回 混色(その3)
第19回 虹の色
第20回 『光環』
第21回 『青空・夕焼け・白い雲』
第22回 『シャボン玉の色』
第23回 『光の屈折』
第24回 『人の眼と器械(カメラ)の眼(その1)』
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