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2014.02.21
WEB連載『光と色の話』第25回 人の眼と器械(カメラ)の眼(その2)
WEB連載『光と色の話』第25回 人の眼と器械(カメラ)の眼(その2) が掲載されました!前回は、人の眼と器械(カメラ)の眼の構造的・機能的な観点からの類似点と相違点について比較してみました。今回と次回にわたって、もう少し具体的に、人間が視界の明暗を認識する仕組みと、カメラの露出制御を比較してみましょう。
私たち人間は、視界に入ってくる情景を見て、「黒い」とか「白い」というように明るさを無意識のうちに認識しています。
「黒い(暗い)」ということは、眼 に入射する光が非常に弱いために、視細胞を殆ど刺激しない状態であり、また「白い(明るい)」ということは、眼に入射する光が強いために、視細胞( L 、M 、S 錐体)がほぼ同等の強い刺激を受ける状態である、ということができます。
つまり、肉眼の検出器である視細胞が受ける刺激の強さによって明暗を認識してい る、と大雑把には言えそうです。それはそれで間違いではないのですが、実際に私たちが「明るさ」を認識する仕組みは、それほど単純なものではありません。
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