Q&A
LED照明
照明について
LED照明が画像処理用の光源として最適な理由として、以下の特長があげられます。
- ①ライティング設計の自由度が高い
- ②低消費電力で長寿命
- ③応答速度が速い
- ④発光色が選択可能
- ⑤トータルランニングコストが安い
- ⑥環境負荷の低減に貢献する
画像処理用の光源には、単に検査対象物を視覚化するという目的以外に、画像処理システムの安定度を高め、生産性の向上に貢献するということが要求されます。そういった意味でも、上記の特長を持つLED照明が最適な照明であるといえます。
撮像画像から得られる様々な情報は、撮像された観察物体の明暗の変化情報です。そのなかで、光を照射した物体から得られる光の濃淡が、最も大切な情報になります。よって、撮像において重要なポイントは、観察物の着目点における光の濃淡差をいかに大きく、安定して確保するか、という点にあります。
照明に要求されることは、観察物を照射することによって、着目点における光の濃淡差を得ることにあります。そのためには、観察物の物性や表面状態、形状、材質、色などを把握し、照射光の波長や平行度に留意し、照射範囲や照射角度を最適化する必要があります。この様な前提条件の重要性を認識することが、照明を選定するにあたってのポイントになります。
平行度の高い光と低い光とでは、見え方にどのような差があるのですか。
平行度の高い光では、観察物の表面や輪郭の微細な変化を捉えやすく、平行度の低い光では、表面や輪郭を均一に見ることが出来ます。
LED照明は、1つ1つの光源がほぼ点光源に近いため、光の広がり方を比較的自由に制御できる利点があります。適度な照射角を持つ小さなLEDを、照射方向を揃えて1つ1つ精度良く並べることによって、平行度の高い照射光を作り出すことができます。
当社では、製品出荷時の放射量を100%とし、50%以下になった場合を寿命としています。万一、当社出荷日から1年以内に放射量が50%以下に低下した場合は、無償修理または代品交換をさせていただいています。
LEDは熱に弱く、使用周囲環境の温度変化や、自熱によって寿命が短くなります。しかし、LED照明はスイッチングに強く、応答速度が速いため、この特性を活かしてON/OFF制御でお使いいただくことで発熱を抑え、寿命を延ばすことが可能です。