Q&A

LED照明

照明について

Q なぜ、画像処理用の光源に、LED照明が良いのですか。

A

LED照明が画像処理用の光源として最適な理由として、以下の特長があげられます。

  • ①ライティング設計の自由度が高い
  • ②低消費電力で長寿命
  • ③応答速度が速い
  • ④発光色が選択可能
  • ⑤トータルランニングコストが安い
  • ⑥環境負荷の低減に貢献する

画像処理用の光源には、単に検査対象物を視覚化するという目的以外に、画像処理システムの安定度を高め、生産性の向上に貢献するということが要求されます。そういった意味でも、上記の特長を持つLED照明が最適な照明であるといえます。

Q 観察物の撮像において重要なポイントは何ですか。

A

撮像画像から得られる様々な情報は、撮像された観察物体の明暗の変化情報です。そのなかで、光を照射した物体から得られる光の濃淡が、最も大切な情報になります。よって、撮像において重要なポイントは、観察物の着目点における光の濃淡差をいかに大きく、安定して確保するか、という点にあります。

Q 照明を選定するにあたってのポイントは何ですか。

A

照明に要求されることは、観察物を照射することによって、着目点における光の濃淡差を得ることにあります。そのためには、観察物の物性や表面状態、形状、材質、色などを把握し、照射光の波長や平行度に留意し、照射範囲や照射角度を最適化する必要があります。この様な前提条件の重要性を認識することが、照明を選定するにあたってのポイントになります。

Q 平行度の高い光と低い光とでは、見え方にどのような差があるのですか。

A

平行度の高い光では、観察物の表面や輪郭の微細な変化を捉えやすく、平行度の低い光では、表面や輪郭を均一に見ることが出来ます。

Q なぜ、LEDは平行度の高い光が照射できるのか。

A

LED照明は、1つ1つの光源がほぼ点光源に近いため、光の広がり方を比較的自由に制御できる利点があります。適度な照射角を持つ小さなLEDを、照射方向を揃えて1つ1つ精度良く並べることによって、平行度の高い照射光を作り出すことができます。

Q LED照明の寿命は何を基準としているのですか。

A

当社では、製品出荷時の放射量を100%とし、50%以下になった場合を寿命としています。万一、当社出荷日から1年以内に放射量が50%以下に低下した場合は、無償修理または代品交換をさせていただいています。

Q LED照明の寿命を延ばすことは可能ですか。

A

LEDは熱に弱く、使用周囲環境の温度変化や、自熱によって寿命が短くなります。しかし、LED照明はスイッチングに強く、応答速度が速いため、この特性を活かしてON/OFF制御でお使いいただくことで発熱を抑え、寿命を延ばすことが可能です。

Q 社内にいくつか照明を揃えたいのですが、どういった照明を揃えるのがいいのでしょうか。

A

照射範囲や照射角度などの特長が理解しやすい以下の照明をお勧めします。