水やホコリにめっぽう強い照明
（2020年9月）
温湿度の管理がしっかりとされていて、ホコリひとつ落ちていないクリーンな環境。
そんな場所ばかりに検査装置があれば苦労しないのですが、
時には、非常に過酷な環境に照明を設置したいという要望をいただくことがあります。
今回は、いつもと少し視点を変えて、照明を環境面から眺めてみたいと思います。
登場人物
- ライティングコンサルタント Ａくん・・・数多くの難案件をライティング技術で解決に導く、期待のコンサルタント
- 営業マン Ｂくん・・・若さと元気とやる気だけが取り柄のシーシーエスのムードメーカー的営業マン
- Ｔ主任・・・食品加工会社で検査機の導入を任されている生産技術の担当者
今日は、新たに検査装置を導入したいラインがあるということで、現地に駆けつけたＡくんとＢくん。
そこには思いもよらない光景が…
営業 Ｂくん
「いや～、やっぱり目の前が海って最高だなぁーーー！！」
Ａくん
「ほんと、すごい場所に建ってる工場だね！」
営業 Ｂくん
「もう、こんな所に職場があったら、夕飯のおかずの魚を毎日釣って帰れるな！」
Ａくん
「ハマちゃんか（笑）。さて、到着だ。今日も張り切っていこう！」
営業 Ｂくん
「いつもお世話になります！Ｔ主任！」
Ｔ主任
「いや～、よく来てくれたね～！お二人が来てくれるのを待っていたよ！」
営業 Ｂくん
「電話口で、この課題はシーシーエスに相談しても解決できるかなぁ～？って
仰ってましたが、一体何なんです？？そのお困り事って？」
Ｔ主任
「実はね、今回検査装置を導入したいと思ってるのは、あのラインなんだよ。」
営業 Ｂくん
「げっ！！！！ これって、生魚じゃないですか！！」
Ａくん
「あ、ラインごと水でジャブジャブ洗ってますね．．．。」
Ｔ主任
「そう、今回はこの水浸しのところに照明やカメラを設置して検査したいと思ってて、
カメラとレンズはケースに入れちゃおうと思うんだけど、照明がね．．．。」
Ａくん
「魚のサイズを判別する装置を考えておられるんですか？？」
Ｔ主任
「そうなんだ。けっこう魚が大きいから、照明も大き目の物じゃないといけないし、
照明はさすがにケースで囲えないなぁって思ってるんだ。」
営業 Ｂくん
「これは、なかなか厳しい検査環境だぞ！！！」
Ｔ主任
「まあ、さすがにここのラインで水を使うなって言えないからね。」
営業 Ｂくん
「うーん。。 あ、そうだ！このポリ袋をかぶせて使ったら、何とかならないですかね？」
Ａくん
「こら！ 強引に何とかしようとするな！！そんな時のために、この照明があるんじゃないか！」
営業 Ｂくん
「あ！そうか、EFFILUX！！！ その手があったか！！」
Ｔ主任
「何？その照明？ シーシーエスの照明にしては、デザインもカラーもガラリと変えてきたじゃない。」
Ａくん
「実はこの照明、シーシーエスの子会社のEFFILUX社が作った照明なんです。」
営業 Ｂくん
「はい。おフランス製の気品あるデザインになってます！」
Ｔ主任
「おお！トレビアン！！」
Ａくん
「Ｔ主任、こいつのしょうもない振りに乗っかっていただき、恐れ入ります。。。
おフランス製はどうでもいいとして、注目していただきたいのはこの筐体設計です！」
防塵・防水(IP69K)フラット照明「EFFI-BL IP69K」
Ｔ主任
「けっこうゴツくて頑丈に出来てるけど、これってまさか！」
Ａくん
「そう、こちらの照明は防塵防水仕様が標準で搭載されたモデルなんです！」
営業 Ｂくん
「しかも、ドライバー内蔵で外部コントローラーも不要です！」
Ｔ主任
「おおおおおおーーーーーっ！！！！」
Ａくん
「保護等級※で申し上げるとIP65，IP67そして、IP69Kまでラインアップ。
ここまでくると水洗いも躊躇なく行えます。」
（※保護等級の詳細は本ページ下部をご確認ください。）
営業 Ｂくん
「バータイプの仕様だけでなく、リングライトやバックライトのモデルも
豊富に取り揃えています！」
Ｔ主任
「いいね～！ 本当は魚のサイズを見るのに、バックライトが一番検査しやすいと思ってるんだけど、
コンベアにすると置けないし、バーあたりで検討するしかないのかな？」
Ａくん
「Ｔ主任、ここのコンベアの片側部分を少し低くして、高低差を付けることはできませんか？」
Ｔ主任
「え？まあ、それは出来るけど、そんなことしてどうするの？」
Ａくん
「はい。ここにバックライトを設置して、その上を滑り台のように魚に滑ってもらうんです。」
Ｔ主任
「それはすごい！！ でも、コンベア間がけっこう長いけど、そんなことが可能なの？」
Ａくん
「ご安心ください！ EFFILUX社のバックライトは長さも幅も最長1,500ｍｍまで対応可能で、
1,000ｍｍまでは50ｍｍごとに長さの指定もできます。(※防塵防水タイプは最長600mmまで)」
Ｔ主任
「そうか！ 滑り台自体が発光するから、そこをカメラで観察すれば魚のサイズが判別できるのか！
しかも、水洗いできるから、汚れも気にせず使えそうだ！！」
Ａくん
「照明を保護するために、保護板を一枚置いてもらった方が良いですが、
これも防水の照明ならではの使い方ですね。」
Ｔ主任
「すごい！！ このアイデアのおかげで検査の可能性が一気に高まったよ！！」
営業 Ｂくん
「魚がこの照明の上を滑ってる姿を想像したら、俺も滑ってみたくなってきたなぁ～。」
Ａくん
「お前は普段から、そのしょうもないジョークで滑りまくっているから大丈夫っ！！！！」
※保護等級について
機器の保護構造について防塵・防水性を等級に分類し、そのテスト方法を規程しています。
日本では、日本工業規格及び社団法人・日本電機工業会がIEC529に準拠してIP表を規格化しています。
（JIS C 0920-1993 & JEM1030-1983）
◆IPコード（ IP▲■ = ▲は防塵、■は防水の等級を表す数字）
規定されている保護等級やそれに付随する付加的事項をコード化したものです。
International Protectionを表す「IP」で始まる4文字から6文字で記載されます。
・IP65
保護等級(防塵)6級 粉塵が中に入らない（耐塵形）
保護等級(防水)5級 あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない（防噴流形）
・IP67
保護等級(防塵)6級 粉塵が中に入らない（耐塵形）
保護等級(防水)7級 一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない（防浸形）
・IP69（IP69K）
ドイツ規格DIN40050 PART9で定められた高温・高圧水・スチームジェット洗浄に対する保護規定
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