近赤外カメラの未来を担う照明

(2020年7月)

マシンビジョンの検査で最近、紫外や近赤外の波長領域を利用した検査が増えています。

また、カメラメーカーからも可視光以外の観察に適したカメラがラインアップされ始めています。

しかし、可視光以外の波長領域を活用して検査する際にも、照射する光の最適化が重要です。

さあ、そんなテーマに、いつもの二人が体当たりで挑みます!! 

登場人物

  • ライティングコンサルタント Aくん・・・数多くの難案件をライティング技術で解決に導く、期待のコンサルタント
  • 営業マン Bくん・・・若さと元気とやる気だけが取り柄のシーシーエスのムードメーカー的営業マン
  • Y主任・・・製薬会社で様々な設備改善に取り組む、気鋭の女性研究員

~今日も蒸し暑い中、お客様からご相談を受けて、とある製薬会社を訪問したAくんとBくん。

 さあ、今回はどんなご相談があるのでしょうか!?

営業 Bくん

「うわぁ~、今日はこれから超重要なお客様に会うのに、

 暑い中マスク付けて外出したら、汗でベットベトだぁ~!!」

 

Aくん

「相変わらず、お前の新陳代謝はハンパないなー!

 それにしても今日はやけに気合が入っているけど、どんな重要テーマなんだ??」

 

営業 Bくん

「お前、知らないのか!? これから会うY主任は、その実力もさることながら、

 この業界のトップアイドル的存在で、その笑顔でお願いされたら、

 落ちない人はいないと言われているんだ。」

 

Aくん

「へぇ~。そんなすごい人なの??」

 

営業 Bくん

「すごいなんてもんじゃないぞ!

 俺なんか、この前、“照明プレゼントして。”って言われて、メロメロになって、

 思わず差し上げてしてしまうところだったんだぞ。」

 

Aくん

「こらっ!勝手に照明をプレゼントに使うなよな!!

 あ、ほら、そうこう言ってるうちに、目的地に到着したぞ!」

 

受付を済ませ、会議室に案内されたAくんとBくん。

 

Y主任

「あ、Bさん、暑い中どうもありがとうございます。

 Aさん、初めまして。この度は相談に乗っていただけるということで、よろしくお願い致します。」

 

Aくん

「こちらこそ、よろしくお願い致します!」

 

Y主任

「Bさん、ビショビショだけど、暑かったら温度下げるので言ってくださいね(笑)」

 

営業 Bくん

「もう、そのお気遣いで、逆にハートの中が熱くなります!」

 

Aくん

「こいつ、暑さで頭おかしくなってるだけなので、気にしないでください!

 ところで、今日はどんなご相談ですか?」

 

Y主任

「はい。実は先日、錠剤の品種判別の件で、Bさんから照明をお借りして検討していたんです。

 カラーカメラと組み合わせて検査していて、それなりに上手くいっているのですが、

 色がよく似ていてちょっとわかりづらい品種があるものですから、それで困っていて...。」

 

営業 Bくん

「なるほど、それでこの度、私に熱烈なラブコールを送ってくださったんですね!」

 

Y主任

「(苦笑)。。、困ったときはいつも御社に助けていただいてますもんね。」

 

営業 Bくん

 (ズキューーーン💛)

 

Aくん

「色味が似通っていて、サイズや形にも差が無いとなると、

 錠剤のどこに特徴の違いが見られるかがポイントになりますね。」

 

Y主任

「パッと見た感じは同じに見えるものでも、成分が違うんです。」

 

Aくん

「これは試してみないとわかりませんが、ひょっとすると可視光の波長領域では

 区別できないモノでも、近赤外の領域を駆使すると判別できる場合もありますよ。」

 

Y主任

「なるほどー。そういえば最近、私のところにもカメラメーカーの担当者の方が、

 近赤外カメラどうですか~?って来られるんですけど、これ使ったら見えたりするのかな?」

 

営業 Bくん

「むむ!?恋のライバル出現かっ!?」

 

Aくん

「最近は近赤外領域まで観察できるカメラも、ちょっとしたブームになりつつありますが、

 実はこれ、カメラだけでは意味がないんです。」

 

Y主任

「え?近赤外カメラがあれば、近赤外領域を全部見れるんじゃないんですか?」

 

Aくん

「はい。確かにカメラも大切なんですが、上手く使わないと、宝の持ち腐れになっちゃいます。」

 

Y主任

「私たちが製造している錠剤って本当にたくさんの品種があって、それらを特定したいんだけど、

 そんな場合はどうしたらいいんでしょうか?」

 

Aくん

「そうですね。有効な波長が決まっていない場合や、品種が多岐に渡る場合、

 汎用性を持たせるという意味では幅広い波長の照明が必要です。

 それで、実は今回のテーマにぴったりな照明を開発したんです!」

 

Y主任

「気になりますねー! いったいどんな照明なんですか?」

 

Aくん

「それがこちら!近赤外ハイパースペクトルイメージング照明です!!」

Y主任

「名前だけでも期待が持てそうな照明ですね。」

 

Aくん

「この照明は可視光から近赤外まで非常に幅広い領域に光が分布していて、

 シーシーエス史上、最大波長幅の照明です!」

 

営業 Bくん

「まあ、人で例えて言うなら、私みたいな照明ですね!

 マルチタレントのように幅広く何でもこなすような万能照明です!」

 

Aくん

「お前のどこがマルチなんだ!照明のイメージが悪くなるわ!

 それはさておき、ある程度照射する波長が特定できている場合は単一波長の照明が有効ですが、

 特定できていない場合には、この照明の真価が発揮されます。」

 

Y主任

「例えば、どんなケースの時ですか?」

 

Aくん

「そうですね。例えば複数の錠剤を一つのパッケージに入れる工程で、

 似通った錠剤同士を判別したいけど、品種が変わるごとに照明の段取り替えをしていられない。

 そんな時はこの照明を活用すると随分と楽な運用ができると思いますよ。」

 

Y主任

「でも、波長がそんなに幅広い照明だと似通った錠剤って本当に見分けられますか?」

 

営業 Bくん

「さすが、実力派!鋭い質問されますね~!!」

 

Y主任

「ありがとっ!(ニコッ)」

 

営業 Bくん

 (ズキューーーン💛)

 

Aくん

「おっしゃる通り、この照明単体では似通った品種の切り分けは難しいです。

 この照明を使うメリットは、照明をそのまま据え置きで、特定の波長を通すバンドパスフィルターを

 レンズ側に取り付けて併用することで、多品種対応することができる点にあります!」

 

Y主任

「なるほどー!そういうことかぁ。」

 

営業 Bくん

「この近赤外ハイパースペクトルイメージング照明に使える各種バンドパスフィルターを

 セットにしたものもご用意できます!」

 

Y主任

「そういえば、研究開発チームがハイパースペクトルカメラを先日導入したんだけど、

 光源部分で悩んでいたなぁ。 ひょっとして、それにも使えるんですか?」

 

Aくん

「もちろんです。ハイパースペクトルカメラとの相性は抜群で、可視光以上のどの波長領域を切り取る

 場合にもこの照明なら対応できるので、可視光観察、近赤外観察どちらにもご活用いただけますよ。」

 

Y主任

「なるほど。ねえBさん! この照明、プレゼントしてくださいよー(笑)」

 

営業 Bくん

「え、は、はいっ!喜んでっ!!!」

 

Aくん

「こらっ!、のぼせ上がるのも程々にしろーー!。」

おわり

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