ネットワーク化で進化する照明制御
(2017年12月)
照明を検討するうえで、みなさんは、どの程度、照明コントローラーによる制御のことを考えておられるでしょうか?
照明の工夫で光量アップや均一度の向上をはかるだけでなく、コントローラーによる照明制御を工夫することで
驚くほどスマートで無駄のない検査システムが作れてしまう。そんな時代がFAの分野でもやってきています。
2017年12月6日~8日に掛けて開催された国際画像機器展でも展示しました、EtherNet/IPネットワークから
照明をコントロールできるCNコントローラーを、以下で、わかりやすく解説したいと思います。
検査システムをネットワークの力で更に進化させる!
そんな工夫を、照明制御から検討してみませんか?
登場人物
- ライティングコンサルタント Aくん・・・数多くの難案件をライティング技術で解決に導く、期待のコンサルタント
- 営業マン Bくん・・・若さと元気とやる気だけが取り柄のシーシーエスのムードメーカー的営業マン
- T主任・・・電子部品の製造ラインを複数手がける生産技術担当者
- S課長・・・電気設計に詳しいT主任の上司
今日はT主任が現在稼働している検査ラインの改善テーマとして、相談があるということで、
ライティングコンサルタント Aくん、営業Bくんの二人はT主任のいる工場を訪問しています。
「ザーーーッ、ガチャコン、」
「シャーーーーッ、パコンッ!」
Aくん
「久しぶりの現場訪問、色々な製品がラインを流れているのを見るのはやっぱりいいもんだな!」
営業 Bくん
「そうそう、いろんなラインのなかで、シーシーエスのLED照明がピカピカ光って頑張ってるのを
見ると、まるでわが子のように愛おしく感じるよ!」
Aくん
「あ、このラインにも同軸照明が入っていて赤く光ってるぞ。」
営業 Bくん
「おお~!よし、よし、いい子だね~。
こんなにツンツンに角ばって、おまけにそんなに赤い顔して、さては、ちょっと怒っているのかなぁ?」
Aくん
「・・・・・・。」
T主任
「Aくん、Bくん、よく来たね!」
営業 Bくん
「あ、T主任、お邪魔しています!
この度はありがとうございます!!」
T主任
「早速なんだけど、二人に見てほしいものがあるんだ。」
営業 Bくん
「あ、さては、T主任、
先日お話しされてた、お子さんの運動会の写真でしょ? T主任のお子さん、可愛いからなぁ!」
T主任
「そうそう、この徒競走で赤いハチマキ巻いて走ってるのが、うちの娘♪ 一等賞っ♪♪
って、ちがーーーうだろーー!」
Aくん
「T主任、失礼しました!
あ、でも、ちょっと嬉しそうだ。。。(笑)」
T主任
「実はね、いま稼働させてるラインが4ラインあって、ワークの裏表を2台のカメラと照明で見てるんだけど、
先日、照明の稼働状況確認の際に上司から突っ込まれちゃってね。」
Aくん
「何か、うちの照明でトラブルでも発生しましたか??」
T主任
「いやいや、そういうわけじゃないんだけど、
うちのラインって、複数個の照明を使ってほぼフル稼働で動かしている状態でしょ?」
Aくん
「確かに、絶えず動かしておられるイメージですね。」
T主任
「だから、本当ならラインを停止させることなく、リアルタイムで稼働状況を確認できればいいんだけど、
そんなことできないので、返答に困っているんだ。」
営業 Bくん
「確かに現状把握をどのようにするかは、娘さんの思春期同様に悩ましい問題ですね。」
T主任
「いや、娘の話はいいんだけど、
これまでそういう視点で装置を組んできていなかったので、多少の仕様変更も受け入れながら
何とか照明の現状把握について改善がはかれないかと思ってるんだ。」
Aくん
「そういう事でしたら、ぴったりの照明コントローラーをご紹介させていただきますよ。」
T主任
「お!制御部分の改善だけで済むのならありがたい!何?何?どんなコントローラー???」
営業 Bくん
「じゃんじゃじゃ~ん!
こちら、EtherNet/IPインターフェース対応照明コントローラー、通称‘CNコントローラー’になります。」
T主任
「ほう。このコントローラー、
見た目は今使っているPD3電源に良く似ているんだけど、何が違うの??」
Aくん
「こちらの製品はですね、PLCからEtherNet/IP通信を介して照明をコントロールできる
IoT時代のスマートデバイスとも言える画期的なコントローラーとなります。」
T主任
「へぇ~。そうなんだ。確かに上司も、最近はIoTやディープラーニングなどにすごく過敏になってて
うちでも導入できないのか?ってこの前聞かれてたところなんだよ。」
営業 Bくん
「だったら、もってこいですよ!こちら、EtherNet/IPネットワークを介して、
累積トリガー回数や累積点灯時間、エラー状態といった稼働データを確認することができ、
メンテナンスに役立てていただけます。」
T主任
「なんかすごい照明コントローラーだね。」
Aくん
「デバイスの通信構成を記述したEDSファイルも提供いたしますので、
こちらをPLCによるオートメーションシステムに登録することによって、設定に掛かる手間を削減できますよ。」
T主任
「ちょ、ちょっと、タイム。
僕じゃあ、チンプンカンプンだから、ネットワークに詳しい上司を呼んでくるよ。」
<しばらくして、上司のS課長をT主任が連れてきてくれて、これまでの経緯をS課長に説明しました。>
S課長
「これは確かに画期的なコントローラーだね~!しかも、サンプルファイルまで用意してくれているのなら、
ラダーを組む際にも非常に助かるよ!!」
Aくん
「S課長、実はそれだけじゃないんですよ。
このコントローラーはDLR機能を搭載していますので、2本のLANケーブルを接続しておいていただければ
ネットワーク障害発生時に通信経路を高速に切り替えることができるので
システムを止めずに障害を見つけることができます。」
S課長
「それは便利だ!」
Aくん
「オーバードライブにも対応してますし、2チャンネル持ってますので、これ一台で
今回の表と裏の検査両方に対応していただけますよ!」
S課長
「こんなネットワークにつながるコントローラーをずっと待っていたよ!!
よし、これからのIoT時代はこのCNコントローラーで決まりだな♪」
Aくん
「わ~い!ありがとうございます!!
あれ? そういえばBはどこに行ったんだ??」
T主任
「Bくんなら、ほら、
あそこで女性社員にネットワークのコネクション確立を試みてるよ。」
Aくん
「こらー! B!!
勝手なネットワークを確立するなーーーっ!!」
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