一瞬の発光であらゆる動きを静止
(2017年4月)
マシンビジョンの検査において、移動体を観察する場合に、ついて回るのが被写体ブレの問題です。
検査を安定しておこなうための光量を確保しようとすると、露光時間を長く設定せざるを得ない場合がありますが、
そうすると、露光時間内で被写体が移動してしまい、まともに検査ができない。
そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
そこで、今回はそんなワーク移動時のブレの問題を一気に解決してしまう、
革新的な照明システムをわかりやすく会話形式でご紹介してまいります。
登場人物
- ライティングコンサルタント Aくん・・・数多くの難案件をライティング技術で解決に導く、期待のコンサルタント
- 営業マン Bくん・・・若さと元気とやる気だけが取り柄のシーシーエスのムードメーカー的営業マン
- S係長・・・マシンビジョンによる自動化に積極的な電子部品メーカーの生産技術担当者
小さな電子部品を数多く扱うメーカーで新たな設備にマシンビジョンを導入しようと奮闘するS係長。
そんなお客様のもとに、おなじみの名コンビが今日も元気いっぱいでお伺いしました。
営業 Bくん
「こんにちは!どうもお世話になっています!!」
S係長
「おお、Bさん、よく来てくれたね!
春になって、暖かくなってきたから、そろそろ顔を出してくれるんじゃないかと思ってたよ。」
営業 Bくん
「S係長!そんな、人を冬眠から目覚めた熊みたいに言わないでくださいよ!
お声を掛けていただければ、例え極寒の冬だろうが、灼熱の夏だろうが駆けつけますよ!」
S係長
「それは頼もしいな!
じゃあ、この夏、赤道直下の東南アジアで装置立ち上げがあるから、付いてきてもらおうかな(笑)」
営業 Bくん
「あ、いや、僕、パクチー食べられないので、東南アジアはやめときます。」
Aくん
「どういう理由だっ!!」
S係長
「先日、お宅のテスティングルームをお借りして実験していた電子部品があったよね。
あれの導入を実機で検証していたら、設定しているカメラ露光時間では
どうもワークがブレて検査できないことがわかったんだ。」
Aくん
「先日の実験で、露光時間を100μsくらいに設定して検証していたやつですよね??」
S係長
「そうそう、実際に導入を考えたときに、検査ステーションを設けられる場所が限られていて、
搬送スピードもさることながら、前工程の装置で発生する振動も加わって、安定しないんだ。」
営業 Bくん
「それは困りましたね。。。
もう既にストロボオーバードライブ電源もお使いいただいているし、なかなか厳しい課題ですね。」
S係長
「そうなんだよね。
何とかブレの問題を解決できるいい方法がないものか。。。」
Aくん
「一般的に出回っているストロボオーバードライブ電源では限界があるでしょうね。。。」
営業 Bくん
「私が問題解決を祈願して、踊り狂えば何とかなるなら、
いくらでもそうするんですけどね~。」
S係長
「まあ、面白そうだから、Bさんにはそれをお願いするとして、
Aさん、他にいい方法ないものかな??」
Aくん
「とっておきの照明システムを使ってみましょうか。」
S係長
「お!なんと、解決策があるのか!?」
営業 Bくん
「ひょい、ひょい♪
ほら、早速、自慢の宴会芸、へそ踊りの効果が出てきましたよ~!」
S係長
「ほ、ほんとに踊ってるっ!??」
Aくん
「B、ちょっと悪いけど、気が散るし、その扉の向こうで踊っておいてくれ!」
営業 Bくん
「......。」
Aくん
「今回、100μsの露光時間でもぶれてしまうということは、
もっと短い時間でワークを観察しなければなりませんね。」
S係長
「そうは言っても、カメラの露光時間は入力信号の同期タイミングを考えても、
余裕を持ってこれくらいに設定したいんだけど。。。」
Aくん
「ご心配には及びませんよ。カメラの露光時間はそのまま100μsで構いません。
その露光時間内で照明を一瞬だけ光らせるんですよ。」
S係長
「記念撮影のときのフラッシュみたいなものかな?」
Aくん
「その通りです。例え露光時間が長かったとしても、
照明の発光時間が短ければ、移動体を静止させることができるんです!」
S係長
「なるほど。
でも、それって従来のストロボ発光電源でも同じことやってるんじゃないの?」
Aくん
「実は今回お持ちしたこのPF(パワーフラッシュ)照明とコントロールユニットは
発光時間の設定が1μsから0.1μs刻みで設定できるんですよ。遅延時間についても同様です。
これは従来のストロボ電源では到底、成し得ない発光幅です。」
S係長
「それはすごいな!
でも、それだけ短い発光時間だと取り込まれた画像は暗くて話にならないんじゃないかな。。。」
Aくん
「それが、実は従来の照明より桁違いに明るいんですよ。
瞬間最大照度は照明によっては700万Lxにも及びます!!」
S係長
「なんと!」
Aくん
「発光時間を短くして画像のブレを止めた上で、有り余る光量を得る。
それがこのPF(パワーフラッシュ)照明の真骨頂です!!」
S係長
「夢のような照明じゃないかっ!!早速貸してもらえるかな?
実際にどの程度の実力か試してみるよ。」
Aくん
「お安い御用です♪ では、後日、結果をご連絡ください!
お~い!B、もうそろそろ失礼するぞ~。」
S係長
「あれ?Bさん、いなくなったね?」
Aくん
「あーーーっ!!
へそ踊りやり続けて、守衛さんに捕まってる~っ!!」
S係長
「......。」
後日、ご来社されたS係長から評価結果のご報告がありました。
S係長
「Aさん、すごいよ!あのPF照明!!
画像はブレなくしっかりと静止できた上に、それでも十分な光量が確保できたんだ!」
Aくん
「それはよかったです!
そういえば、検査ステーションの場所、振動があるってお話でしたよね?」
S係長
「そう。そこにしか設置できないからね。」
Aくん
「そういうことなら、余分に確保できた光量分でレンズ側の絞りを絞ってお使いください。
そうすれば、被写界深度が深くなって、振動の影響も受けにくくなりますから。」
S係長
「なんと!!縦のブレにまで対応できるのかっ!?
ありがとう!これはほんと、理想の照明だっ!!!」
営業 Bくん
「S係長、ほらね!
私のへそ踊り、効果てきめんだったでしょ♪」
S係長 & Aくん
「まだそれを言うかぁーーーーっ!!!!」
■ パワーフラッシュ照明
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