2024-05-29
シーシーエス株式会社の中川です。
当社は「光を科学し、社会に貢献する」という企業理念を揚げており、
「お客様に役立つソリューション」の提供を行っています。
では、農業分野でのソリューションとはどのようなものがあるでしょうか。
施設園芸が盛んなオランダでは、1%ルールというものが提唱されています。
「光が 1%増加すると収量が 1%増加する」という考え方で、
収量増を目的とした「補光」は、ソリューションの1つと考えております。
人工光型植物工場ではどうでしょうか。
私たちは栽培品目に適した照明選定や設置プランも含めた提案をいたしますが、
最近は、調光調色システムを導入することで、
光質※の変更が可能となりましたので、
このシステムの活用方法や光のレシピもソリューションの1つとして提供しています。
※今回のコラムでの光質とは、発光色の組み合わせやその比率を意味します。
光のレシピを使ったソリューション提案の実例として、
レッドリーフレタスの栽培がございます。
人工光型植物工場での栽培では、赤色がきれいに出ず苦労される方もいますが、
調光調色システムを使用すると、高い生長性と十分な発色の両方が期待できます。
調光調色システムは、ランニングコスト削減も期待できます。
植物は光合成を行うために、主に赤色と青色の光を吸収します。
この発光色の組合せは発光効率が高く、消費電力を削減できますが、
ピンク色のため、植物の状態を確認する際に本来の色が見えづらいという問題が生じます。
調光調色システムで現場作業や植物の状態確認を行う時間帯と
それ以外の時間帯で発光色を変えることで、
作業性と消費電力の削減の両立が可能です。
この他、新規栽培品目を検討される際も、栽培品目に合わせた光の最適化を図るなど、
レタス以外の栽培にも役立つと考えられるため、
将来的に栽培品目の変更や多品目化など、
調光調色システムを導入することは、今後の可能性を広げます。
ここまで説明すると、とても良いシステムに思われますが、
目的とする効果に合わせて適切な設定を行う必要があり、
予備知識がないと設定時に悩むこともあると思います。
私たちはこれまで「光を科学」し続けて得た知見を活かして、
光のレシピサポートも行っております。
照明だけではなく、光の使い方も含めたソリューションに
ご関心をお持ちの方は是非、お問合せください。
7月の展示会で当社のソリューション内容を紹介予定です。
会場でも詳しい説明をいたしますので、是非、お越しください。
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施設園芸・植物工場展2024(GPEC)
https://www.gpec.jp/outline/
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会期:2024年7月24日(水)~26日(金)
会場:東京ビッグサイト 南1・2ホール
ブース番号: K-09
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