2024-02-22
シーシーエス株式会社の中川です。
最近、健康維持のために、栄養バランスを意識した食生活をおくっているのですが
ちゃんと結果が出て、うれしく感じています。
水耕栽培で植物を健全に生育させる上でも、
栄養となる「養液(肥料)」の「中身」が重要ですが、どのぐらい意識されているでしょうか?
「濃度管理しているし、EC※もpHも確認しているよ」と、聞こえそうですが、
養液中の濃度だけではなく、肥料成分のバランスも重要です。
これはECやpHだけでは確認できません。
※EC:養液の電気伝導率
例えば、養液中のECが適正範囲であっても、個別の成分濃度を確認すると、
バランスを崩した養液だったケースや、一部の成分濃度が極端に低下していたケースがありました。
これらは生育阻害やチップバーン発生に繋がることもあります。
「成分バランスが崩れるのであれば、頻繁に養液交換をすれば良いのでは?」と、
質問をいただきそうですが、養液交換時には、ECおよびpHの急激な変化がおきます。
その急激な変化は、植物にはストレスとなり、
吸収の低下や養液中の肥料成分の不溶化に繋がる可能性もあります。
また、肥料の使用量や作業工数も増えますので、根本的な解決策にはならないと考えます。
pHに関してはどうでしょうか。調整のためにダウン剤やアップ剤が多く使用されると、
調整剤に含まれる肥料成分も加わり、肥料バランスが崩れる一因となります。
このように、循環式水耕栽培の養液管理は、
ECやpHの管理に加え、肥料成分のバランスの管理も併用することが重要ですが、
一方で「専門知識が必要だから、できない」とお考えの方もいらっしゃいます。
そんなお客様向けに、当社では
現場の養液環境や改善要望に合わせた肥料処方のレシピサポートを提案しています。
ご採用いただいたお客様には、チップバーンの大幅な低減や調整剤を使用せずにpHの安定化など
生産現場での改善を実現いただきました。
養液による生育阻害が発生している場合、照明等の設備の性能を活かしきることができません。
養液(肥料処方)の変更には抵抗を持つ方もおられると思いますが、
徐々に変更することで、生産へのリスクを下げて行うこともできますので、
栽培改善・生産性改善をご検討の方は、まずは、ご相談ください。
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