2025-03-27

花より大福

シーシーエス株式会社の中川です。

昨年の猛暑の影響で、今年は「花粉の飛散量が多い」といわれております。
春は花粉症の方にはつらいですが、桜が開花するシーズンでもあります。
京都には桜の名所がたくさんあるので、今年も花見を楽しみたいと考えています。

桜

サクラの開花に関する法則で一般的に知られているものに「600度の法則」があります。
これは「2月1日からの最高気温の合計が600度近くになると、開花する」というものです。

私はお花見のお供にイチゴ大福をよく食べるのですが、
イチゴの果実が赤く成熟する要素の1つにも、温度が関係する指標があり、
(品種によって異なりますが)サクラと同様、おおむね600度で開花から収穫ができるといわれています。
ただし、この数値は、サクラが「最高気温の合計値」であるのに対して、
イチゴは「日平均気温の合計値」です。

「日平均気温」はあまり聞かない言葉かもしれませんが、
気象庁の予報用語では
「1時から24時までの毎正時24回の観測値の平均」
と定義されていて、
この「日平均気温」の合計値が、果実の成熟期間に関わってきます。
今はスマート農業化が進んでいるので、こうした気温の制御もされているかもしれませんね。

植物工場でのイチゴ栽培については、以前のコラム
イチゴファーストの栽培環境のお話をしましたが、
実際に栽培をする際に、気温の設定値を変えることで、
収穫量(果実の短期成熟)を優先した気温設定や
食味(果実の長期成熟)を優先した気温設定なども可能となります。
植物工場でのイチゴ栽培のメリットとも言えますね。

イチゴ

今回は、温度のことをお話しましたが、
植物の栽培では、光環境、空気環境や培養液などの、様々な要因が重なりあっています。
1つだけ突出して良い環境でも、何かマイナス要因があると、
それが生産量の上限(制限要因)となってしまいます。

これはイチゴに限らず、植物工場全体でも言えることです。
私たちは、栽培環境全体を確認し、改善のお手伝いをしておりますので、
ご関心をお持ちの方は、一度、お問合せください

人工光型植物工場のイチゴ水耕栽培はシーシーエスにご相談ください 詳細チラシダウンロードはこちら

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