2024-12-24

適温と適地

シーシーエス株式会社の中川です。
2024年ももうすぐ終わりですので、振り返りをしたいと思います。
今年は、初旬は暖冬、夏から秋にかけては猛暑、残暑など、
農業分野では厳しい気候でした。
昨年も同じことを書いたような気がしますが・・・

米不足によるお米の価格高騰がニュースをにぎわせましたが、
最近では野菜・フルーツの価格高騰も目立ってきていて、
私のお財布事情も、厳しい状況です。
イチゴも、昨年に引き続き高騰しております。
これは、苗作りの時期の猛暑・残暑もございますが、
地温が高く維持されたために、定植が遅れたことも原因の1つです。

作物も生き物ですから、適した気温というものがあるため、
栽培環境が想定外の温度になると、対処が難しいです。

価格高騰のニュースが続いた一方で、
北海道でサツマイモの生産量増加の記事もございました。

サツマイモ

個人的には、サツマイモといえば、鹿児島県や茨城県の生産量が多く、
北海道はジャガイモのイメージでしたので、とても興味深い内容でした。
まだ生産量は少ないですが、作付面積は急速に拡大しており、
新しい品種の開発も後押しとなっている、とのことでしたが、
地温が確保できるようになったことも要因の1つのようです。

北海道の地温が上がったことは、気温の上昇が原因ではないか?
と思いましたので、札幌市の気温変化を調べてみました。

札幌市の気温推移 (元データ:気象庁データベースより)

上記は1983年から10年ごとに、
各年の平均気温、最高気温、最低気温をグラフにしたものですが、
いずれも上昇傾向です。これによって、地温が確保できるようになったと考えられます。
昨年は猛暑でしたので、特にグラフの上り幅が大きいですが、
このように可視化すると、気候変動の影響を感じます。

適地適作だけでは、輸送の問題などもありますが、
植物工場は、気候変動の影響が少なくなりますので、
「将来、植物工場産野菜が加わった産地マップができたらいいな…」
と、夢を抱いています♪

今年も一年間、ありがとうございました。
来年も皆さまに様々なご提案をしていきますので、よろしくお願いいたします。

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