UV-LEDによる紫外照射のメリット

UV-LED照射器は省エネ・低環境負荷、熱ダメージ低減、省スペースなどのメリットがあります。
UV業界では、昨今のカーボンニュートラルや脱水銀化などの環境意識の高まりや、
UVランプが抱える多くの問題点を解決する代替品として、UV-LED照射器への置き換えが急速に進んでいます。

熱ダメージの改善

LEDは、光の中に熱線(赤外線)を含まないため、熱に弱い媒体への近接照射が可能です。

UVランプ方式

熱線(赤外線)を非常に多く含んでおり、
熱ストレスによる媒体への影響が大きい
UVランプ方式

UV-LED方式

熱ストレスによる媒体への影響がほとんどなく、
熱ダメージの心配がいりません
LED方式

システムをコンパクト化

LED方式は、LED照射器と電源だけでコンパクトにシステムを構築できます。

UVランプ方式

大掛かりなシステム構成になってしまう
UVランプ方式は大掛かりなシステム構成になってしまう
照射器具・冷却装置・電源・排出ダクトなど構成が複雑に

UV-LED方式

コンパクトなシステム構成を実現
LED方式はコンパクトなシステム構成を実現できる
構成はLED照射器と電源だけ
(冷却装置不要・排出ダクト不要)

ランニングコスト抑制

LEDは長寿命のため、ランプ交換のコストと交換作業時間の削減になり、管理工数も軽減することができます。

UVランプ方式

連続照射:平均約1,000時間
UVランプ方式は連続照射平均約1,000時間
常時点灯

UV-LED方式

連続照射:平均約20,000時間
LED方式は連続照射平均約20,000時間
必要照射時のみ点灯で長持ち

応答性/安定性の良さ

LEDはON/OFFの応答性が良いため、媒体に適した照射制御が可能です。

UVランプ方式

シャッター機構が必要
UVランプ方式は適した照射を得られるようになるまで、ウォームアップ時間が必要
                            メカシャッターによる制御が必要
・適した照射を得られるようになるまで、
 ウォームアップ時間が必要
・メカシャッターによる制御が必要

UV-LED方式

LEDなら瞬時に点灯
LED方式は連続照射平均約20,000時間
・電源投入から常時点灯にいたる時間100ms以下
・ON/OFF制御が可能

UV-LEDとUVランプの比較

UVランプ UV-LED 比較結果
波長 連続+輝線スペクト 単一波長 LEDは、光重合開始剤に波長を合わす必要がある。
光源寿命 1000~2000hrs. 15000~20000hrs. LEDは、光源交換回数が少ない。産廃削減に寄与する。
放射照度減衰 大きい 小さい LEDは、減衰が少ない為にタクトタイム変化が少ない。
ワークへの熱の影響 赤外線を含む 赤外線を含まない LEDは、ワークに熱ダメージを与えにくい。
安定時間 水銀蒸発時間が必要 瞬時 LEDは、安定時間に要するデッドタイムが少なく、生産性に寄与する。
照射範囲 ランプ寸法に依存 LED実装数で可変 LEDは、設計の自由度が高い。
経時分光特性変化 バランスが崩れる 少ない LEDは、寿命初期と末期で分光変化が小さい。

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