PD4シリーズ

充実した照明制御機能を搭載し、製造現場での使いやすさを追求した
デジタル電源「PD4シリーズ」。
シーケンス制御やPLCCOM通信機能を搭載し
高度化するFA環境へ対応する新たなスタンダードモデル。

特長

特長

  • ◆出力電力は60W / 120Wをご用意
  • ◆チャネル数は2チャネル/4チャネルから選択が可能
  • ◆外部制御はイーサネット/パラレルの選択が可能
  • ◆イーサネットタイプはキープアライブ機能対応
  • ◆パラレルタイプはNPN/PNP両接続に対応
  • ◆1,024段階の細かな調光設定が可能
  • ◆全タイプ自然空冷式で、設置しやすさを向上
  • ◆カラーLCDを採用し、操作のしやすい画面表示に

シーケンス制御

任意のパターンで照明の点灯が可能

最大16ステップの点灯制御設定を登録することができます
例えば、バー照明による4方向からの照射や、分割発光照明を使用する際に、
各チャネルの点灯パターンを記憶させ、トリガー入力によって点灯・消灯の切り替えを実行できます。

任意のパターンで照明の点灯が可能

トリガー動作モード設定値による照明動作の違い

最大16ステップの点灯入力を登録することができます。
1トリガーに対し1ステップ、あるいは1トリガーに対し複数ステップ(Nステップ)ずつ
シーケンス動作を行うことができます。

トリガー動作モード設定値が
  「1トリガー 1ステップシーケンス動作」の場合
  「1トリガー 1ステップシーケンス動作」の場合
トリガー動作モード設定値が
 「1トリガー Nステップシーケンス動作」の場合
  「1トリガー Nステップシーケンス動作」の場合
シーケンス制御の活用例 
フォトメトリックステレオ法を用いた撮像

ワークに対して複数方向から照射し、各方向ごとに撮像します。
各撮像画像の差分から、凹凸情報のみを強調したり、模様のみを抽出した画像の生成が可能です。

フォトメトリックステレオ法を用いた撮像

詳細はオペレーションマニュアル「P10 シーケンス制御」を参照ください。

トリガー出力機能

電源からトリガー信号の出力が可能

カメラへのトリガー信号出力が可能なため、
照明との連動タイミングの調整を行うことができます。

■ トリガー出力信号接続例

トリガー出力信号接続例

※1 トリガーピンからの信号入力にノイズが混入する場合に、フィルター時間を設定できます。

レシピ設定機能

照明設定のパラメータを最大8つまで保存可能

専用アプリケーション

設定用アプリケーション(特許出願済)

任意のパターンで照明の点灯が可能

照明のパラメータを簡単に設定可能「基本機能版」と「通常版」の2種類からお選びいただくことができます。

基本機能版
設定用アプリケーション:基本機能版

調光値や点灯時間などの基本的な照明設定や、
トリガー入出力設定が可能です。

通常版
設定用アプリケーション:通常版

基本機能版の機能に加え、
シーケンス制御やリアルタイムモニタリング機能など、
PD4シリーズのすべての機能を設定できます。


動作環境 : Windows 10 / NET Framework 4.7.2
※アプリケーションは型式一覧よりダウンロード可能です。
※通常版アプリケーションはPD4専用です。

型式・ラインアップ一覧

リアルタイムモニタリング機能(USB・イーサネット接続時)

照明の稼働状況や動作ログなどの情報をリアルタイムにモニタリング

動作検証時の点灯状態や、問題発生時の原因解析の際に、照明の動作情報を取得できます。

モニタリング画面

通信機能

PLCCOM通信

PLCのリンク機能に対応し、PLCとの連携が容易に

PLCCOM通信では、イーサネットを介してPLC上のメモリ領域を読み書きすることによって、本製品を制御できます。
電源通信用のプログラムを作る必要が無く、電源の導入を簡単に行うことが可能です。

PLCCOM通信なし [従来電源の場合]

照明の各種パラメータ設定と別に、電源と通信するためのプログラムが必要。

PLCCOM通信なし [従来電源の場合]
PLCCOM通信あり [PD4の場合]

PLCのリンク機能と接続ができるので、通信用のプログラム構築が不要

PLCCOM通信あり [PD4の場合]
PLCCOM通信の仕様
MCプロトコル対応PLCの場合 FINSコマンド対応PLCの場合
●デバイス:データレジスタ
●プロトコル:MELSEC-Q シリーズのMCプロトコル
●フレーム:3E フレーム
●送信コード:バイナリ
●トランスポート:TCP またはUDP
●I/O メモリ:DM エリア
●プロトコル:FINS コマンド
●送信コード:バイナリ
●トランスポート:TCP またはUDP
●FINS ノードアドレス:
 TCP 設定の場合、 PLC によって自動割付されたアドレス
 UDP 設定の場合、本製品のIP アドレスの第4 オクテット
(例えば、IP アドレスが192.168.0.123 のとき123)

詳細はオペレーションマニュアルP.33「PLCCOM通信の概要」を参照ください。

USB通信

USBコネクタを搭載し、外部制御機器と接続した状態で、PCとのデータ通信が可能

USB通信により各種設定や動作の検証が可能です。

■USB接続イメージ

USB接続イメージ

オプション

ケーブル(別売)

PD4専用ACケーブル(型式名:ACC-JIS-125-7-M4-2)
PD4専用ACケーブル(ACC-JIS-125-7-M4-2)

ACコードは日本国内AC100-120V専用です。
末尾に「-NC」が付かない型式には、同梱されています。
   例:PD4-6024-4-E-NC(当ACケーブル付属なし)
     PD4-6024-4-E(当ACケーブル付属)

パラレル通信用外部制御ケーブル(EXCB2-FX40-3)

パラレル通信による外部制御を行う場合に使用します。

電源アダプター(別売)

電源アダプターを使用することでHLV3シリーズへの接続が可能

電源アダプターを使用することで  HLV3シリーズへの接続が可能
照明と電源アダプター対応表(一例)
照明型式名 発光色 電源アダプター型式名(特注品)
HLV3-14 RD SW BL GR - 型式名:RB-82-24-15SP 
(光量:0.9倍、消費電力:7.3W※1)
HLV3-22-1
HLV3-22-1C
RD SW BL GR - 型式名:RB-56-24 
(光量:0.8倍、消費電力:11W※1)
HLV3-22-2
HLV3-22-2C
RD SW BL GR - 型式名:RB-56-24 
(光量:0.8倍、消費電力:18W※1)
HLV3-22-4S
HLV3-22-4M
HLV3-22-4C
HLV3-22-NR-4
RD SW BL GR - 型式名:RB-56-24 
(光量:0.7倍、消費電力:25W※1)
HLV3-22IR860 - - - - IR
※1 消費電力は、該当照明と電源アダプタの合計値です。 注)スポット照明専用電源PJシリーズを使用した場合と比べ、光量が低下します。

バージョンアップについて

対象ソフトウェアバージョン

PD4のソフトウェアバージョンが以下の製品に対して、バージョンアップを行うことができます。
  • 101_100
  • 101_101
  • 102_100
  • 102_101

(バージョンアップ後は110_110となります。)

ソフトウェアバージョン確認方法

PD4のLCD上で「UTIL/INFO」の「F/W VER.」をご確認ください。
(下図はバージョンが110_110の場合)

PD4のLCD上で「UTIL/INFO」の「F/W VER.」をご確認ください。

新ソフトウェアバージョン「110_110」のバージョンアップ内容

アップデート内容 詳細
1 手動操作のロック ・自動で手動操作をロックできる機能を追加しました。
 (ロックするまでの時間:10秒、30秒、60秒、OFF(初期値)から選択)
・外部制御(コマンド)から手動操作のロックを解除できる機能を追加しました。
2 液晶表示 ・手動操作がロックされていないとき、
 画面のラインおよびカーソルの色をオレンジに変更しました。
・MAIN 画面左上に表示されている「PD4」を「MAIN」に変更しました。
3 Lコマンド
(点灯/消灯コマンド)
点灯モード=ストロボモード時、Lコマンドの仕様を以下のように変更しました。
  • 旧バージョン:点灯させるために、一回必ず0を書き込む必要がある。
     (例:3回点灯させる時、1 ⇒ 0 ⇒ 1 ⇒ 0 ⇒ 1とする必要がある。)
  • 新バージョン:点灯させるために、1を書き込むだけでよい。
     (例:3回点灯させる時、1 ⇒ 1 ⇒ 1)
4 シーケンス制御 現在のステップの発光中に次のトリガーが入力された場合、
現在のステップを中断し、強制的に次のステップを開始する
「SEQ-SGL2(1トリガー1 ステップシーケンス動作 2)」を追加しました。
5 トリガー入力端子と
照明出力の割り当て
1チャネルのトリガー入力に対して、
複数チャネルの照明出力を割り当てることができるように変更しました。
(例:Trig1 ⇒ L1、L2、L3)
6 パラレル出力ピンの論理 入力ピンと同様に出力ピンも論理を切り替えることができる機能を追加しました。
7 レシピの切替時間 レシピ番号を変更する際の切り替え時間について、30ms 以下から100μs 以下に変更しました。
8 レシピの選択操作 メニュー画面上でのレシピ番号の選択を中止する機能を追加しました。
9 トリガー出力ピン ・トリガー出力端子にエラー出力を割り当てることができるように変更しました。
・入力ピンと同様に出力ピンの論理を切り替えることができる機能を追加しました。
・出力継続時間の最大値を1msから1sまで設定できるように変更しました。
10 MCプロトコル仕様 MC プロトコル(三菱電機)仕様について
「ランダム書込み、1402 コマンド(16 進数)」から
「一括書込み、1401 コマンド(16 進数)」に変更することで、
パナソニック社製PLCと通信できるように変更しました。
11 状態監視 トリガーピンとパラレルピンの信号状態を外部制御から参照することができる機能を追加しました。

バージョンアップ方法

ページ下部の 型式・ラインアップ一覧 より「バージョンアップツール」をダウンロードしていただき、
ファイル内の手順書に従って操作してください。

バージョンアップ前後の仕様の違いについて

バージョンアップに伴い、読み出しコマンドの一部の仕様を変更しております。十分にご注意いただき、ご使用ください。

変更点 詳細
3 Lコマンド
(点灯/消灯コマンド)
ストロボモード設定の場合、
旧バージョンでは書き込みした値(0 or 1)を読み出していましたが、
新バージョンでは1を書き込みしても、常に0が読出されます。
9 トリガー出力ピン 読出し値が旧バージョンでは4桁だったのが、1秒まで拡張したため、7桁になります。

注意事項

運用中の設備や装置として使用しているPD4に新バージョンを適用する際には、
事前に問題が無いことを十分検証してください。 

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